2014/04/05

判断基準を持っているかどうか~カナダと韓国のFTA交渉の妥結やり


フォルクスワーゲン・ベンツ・BMW・・・・さすがVancouver、高所得者の定住率の高い都市だけあって、街を走る車のほとんどが高級外車。こんなに高い車ばっかり走っていたら、運転するのもぶつけたらどうしよう・・・とビクビクしなければいけないなーなんて本気で考えたりもしましたが、高級外車に並んで日本のTOYOTA、マツダ車、それから日本ではほとんどお目にかかることがなかった韓国のヒュンダイも、ここバンクーバーではよく目にします。
先日、カナダと韓国の間で、FTA条約(Free-Tread-Agreement)が妥結されて、カナダではアジア圏初の締結ということで話題になりました。
これは、在貿易・サービス・投資・政府調達・労働などの包括的な内容も含んで、15年かけて関税を撤廃し、自由な貿易ができるように定めらた条約なのですが、カナダと韓国に限ったことではなく、これまでも二国間の間で生じる不平等な現状がいろいろと取り沙汰されていて、今回の件についても特にカナダ側の自動車産業からは
韓国の動きに対して脅威を感じて批判しているという問題があるようです。


さて、物事には何事にも二面性があるというのは当然のことです。100%完璧で100%良いことばかりなものはこの世界にはないのではないでしょうか。
それは物理的な問題ではなく、判断するのはあくまでも人間であり、人間である以上その人個人の主観や視点からの判断になってしまうからです。
それは正確に言うならば、“多面性がある”と言った方が良いかもしれません。
今回の件で考えても、必ずこの交渉妥結により、得をする人と損をする人が出てきます。それは対国同士で見た時に平等か不平等かという問題とは別に、例えばカナダという国側だけで見ても、上記にあるように産業によってはマイナス面を被る分野もあるのは事実です。
ただ、ハーパー首相はこの締結を結ぶという判断にを下し実行に移しました。
日々の生活や仕事において考えても、このようにどちらが良いのか考えた上での判断を迫られるシチュエーションというのは多々あります。
また、例えば職場で管理する立場になればその判断や決定権を一任されることで、自分の決断が結果を良くも悪くも左右してしまうことになります。
一般的に日本人は自分自身で決断することが苦手な人が多いので、自分で決めていても人の意見を求めたり、背中を押してもらうことで安心感を得やすい傾向にあると思いますが、それはもちろん決断をしたことでの結果の責任を負う必要があればあるほど、何かを決断したりすることはより難しくなっていくものです。

実際問題、私自身も今年に入ってポジションチェンジしたことで、決断して適格な指示をしなければならないシチュエーションが非常に多くなりました。それゆえに、時に後で後悔したり失敗したなーと思うことも非常に多くて、迷ったり落ち込むことも多いのですが、それでも良い勉強だと思っています。

もちろん100通りある事象の中で同じパターンというのは、非常に稀なのでその時、その場面、その状況によって判断内容や結果も変わってくるのですが、1つだけ言えることは常に判断基準となる何かを持っておくことが大事だということです。

以前にもブログの中で書いたことがありますが、例えば会社の掲げる理念に沿って考えたり、自分自身がポリシーとしていることに沿って考えたりすることで、どんな状況でもぶれたり、周りに流されたりしないからです。
私の場合で言うと、常に仕事は関わる人達の中で、昔の近江商人が経営哲学としてうたっていた、
「三方良し」(自社もGood・パートナーもGood・お客様もGoodと言う考え方を土台にして、完璧は無理でも一番Betterな決断をするということを基準として持つようにしています。
やはり、なんか軸として1本あることで、そこを常に判断の基準にできるということは、非常に強いものです。

カナダのハーパー政権がこうした判断基準の軸の基に、今回の締結を選んだのかどうかは正直わかりませんが、何かしらの考えを持って決断したことは間違いなく、そこに対して批判を言うことは簡単ではあるけれど、先に述べたように、必ず物事には多面性があるのだから、自分が見ていなかった視点・方面から少し立ち止まって見ようと試みることも、必要なことなのではないかなーと今回のニュースを見て感じました。

日本では4月から8%の増税が始まったことで話題にもなっていますが、この件に関しても同様のことが言えると思います。

物事の多面性を理解してその視点から見ようと試みること・自分の判断基準となるものを何か常に持っておくこと

いずれも人生をよりよくしていく上では、大切なことだと思います。

http://globalnews.ca/news/1199895/south-korea-canada-reach-free-trade-agreement/

※参照サイト:Global News

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