2014/04/19

“人間万事塞翁が馬”~常に物事は長期的視野から

『人間万事塞翁が馬』・・・・[意味]人間万事塞翁が馬とは、人生における幸不幸は予測しがたいということ。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。

故事成語の中でも有名なこの言葉。昔、教育実習中に生徒から『これはつまり単純に喜んだり凹んだりすることがダメだということですか?』と質問されたことがあります。
一見するとそういう意味にも勘違いされてしやすいのですが、これはもっと深くて本質的な部分を意図して作られた故語です。






さて、今週はGood Friday(金)で、Easter Monday(月)もお休みということで、企業や学校によっては4連休のLong Weekendです。
4日間の営業日でしたが、いろんなことがあり、あっという間の濃い1週間だったと感じますが、
まさに『人間万事塞翁が馬』だと言い聞かせる場面が。

日々生活していると、いろんな出来事があります。
良いことばかりじゃなく、失敗したり、何か大きな壁にぶつかったり、苦しんだり、悲しんだり、考えると人生のほとんどがこのどちらかの繰り返しで構成されていて、単純に可もなく不可もなく毎日が繰り返されるということのほうが少ないように感じています。

いずれにしても、こういう人生の上り下りは、頑張れば頑張るほど起こり得るものだと思います。

だから例えば、業務中に起きたミスやクレームなんかも、その人が一生懸命やっているがゆえに、
発生するものであれば、それはまた怠慢で起きたことではないので、その人を責めることもなければ、むしろそれを次への改善に活かせるチャンスだと捉えてほしいと考えていて、もちろん自分の場合もそうですが、そういう1つの事象を見たときに、確かにその出来事自体は、ミスやクレームであったとしても、そこで落ち込んだり、モチベーションを失ったり、腐ったりしてしまうのはもったいないことだと考えています。

まさにこれが人間万事塞翁が馬の意味とするところであり、やはり1つ1つの嬉しいことや悲しいことだけにとらわれて、幸せだとか不幸せだとか決めつけてしまうのではなくて、長期的に見たときにそれはきっと良い人生にするために必要な壁だったと捉えることができたほうが、きっともっと充実した人生を送ることができるように思います。

だからこそ、今この瞬間はつらくても、そこに心を揺さぶられるのではなく、今この瞬間はHappyでもそこに翻弄されて危機管理を失うのではなく、どちらの場合も長期的視野で捉えて考えられる力をつけるというのは、とても大事なことなのではないでしょうか。

教育実習に行ったあの時は、私も若干22歳の大学生だったので、ここまで掘り下げて教えてあげることができなかったけど、あれから8年間いろんなことがあったからこそ、今こうして本質を理解できるようになったわけで、それもまた1つのこの言葉の意味を実証できるEvidenceでもあると思えます。

ちなみ英語ではこんな言葉もあるようです・・・

Joy and sorrow are today and tomorrow.(今日の喜び明日は悲しみ)
A joyful evening may follow a sorrowful morning.(悲しみの朝の後には喜びの夕べが訪れる)


Vancouverは来週もまた雨が続きますが、これも夏の晴天を楽しむ為の雨だと思いつつ・・・・
さぁ、来週も頑張っていきましょう!



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