2014/05/02

TranslinkのCompassカード導入への道~新しいことへの挑戦

 カナダBC州の公共交通機関団体、Translinkが昨年からシステム導入に向けて動いている
電子カード「Compass Card」(日本のPASMOとかICOCAみたいなもの)は、
当初のTransLinkの予定では2014年夏までに一般のカスタマーへの完全導入を完了する予定でしたが、どうやら一筋縄にはいかないようです。
 
 
 
 
 
日本人の私達からする今更?という感覚ですが、BC州の交通機関の仕組みが日本のように
乗り物によっての運賃設定ではなく、3つのゾーン分けによるシステムになっている関係や、
根本的に交通機関の仕組み(TransLinkは地域公社)が違うことから多少遅れている部分はあるのかもしれません。とにかく、こう考えると日本という国はなんて便利で生活しやすい国だったんだろうとも思えます。

事前に一部カスタマーによるテスト導入が行われていますが、その結果で判明したトラブルシューティングに追われていて、さらにCompass導入による乗り換えスピードupの為の改善も注目されているポイントです。
その他、乗り降りする際のCardのタップ音のボリュームなど、細部に渡る調整がまだまだ必要なようです。いずれにしても、このシステムが正式導入されることにより、これまで使用されていた紙のチケットの削減や多少なりとも交通費節約ができるのであれば、是非とも問題をクリアして完全導入を早い段階で達成してほしいものではあります。

さて、今回のお話のように何事も新しい取組をスタートする上では、必ずしも問題や課題が発生するものです。これはその取組が、これまでと相違点が多ければ多いほど、また何かを変更することによって周囲に与える影響力が大きいほど、一筋縄ではいかないのだと思います。
ただ、こうした問題が起きるということは、具体的な事象自体は予測はできないものですが、何か起きるであろうということは誰でも予測できて、ある程度の覚悟は自分の中で持っているものではないでしょうか。
 
そうであるならば、例えば個人に置き換えて見た時に、新しい役職にチャレンジすることに決まったとします。まだ実際に着任して動いてもいないのに、あれやこれやと不安に思ったり、こうなったらどうしようかと考え過ぎたり、多少の不安があるのは当たり前ですが、過剰な不安や心配することは少しもったいないように思います。「私にはまだ無理です・・・・」と事前に辞退することは簡単ですが、じゃあいつなら無理じゃなくなるのか?それは挑戦しない人生を歩む限り一生無理だと思います。

何かトラブルは必ず起きるだろう、でもその都度解決していくしかないと、ある意味"腹をくくる”というのも大切で、そういう人ほどたくましく乗り越えていけるケースが大多数のように思うのです。

つまり多少の楽観的な思考も必要だということです。

仕事柄、初めて海外に留学するという生徒さんとたくさん出会います。
留学前の不安や疑問を1つずつ解決して、少しでもその不安を期待に変えてあげることが
私達の仕事であると思っていますが、海外に来てまで日本と同じサービスや、日本と同じ生活や、
日本と同じ快適な環境を望むのはそれは少し違う話だと思うし、日本と違う何かを体験するために
留学するんじゃないの?と問いかけたい時も正直あります。
だって、それを望むのであれば日本にいて完全ネイティブの英語塾へ通う方法もあるし、
カナダに来て高いお金を払うことになっても一流ホテルに滞在すれば済むことになるからです。

そういう考え方を持てるか持てないかというのは、その人の人生そのものをより豊かにする上で
とても大事なことであって、こういうことをもっと理解できる人材を日本は育てて行くべきだと思うし、
自分自身ができることとしては、ちゃんとお客様である留学生の皆さんにお伝えできるような
仕事をしていきたいなーと思っています。
 
( 参考サイト】

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